化粧品売上トップECサイトの検索窓はどうなっている?特徴と施策を考察!
様々な商材のECサイトが乱立する近年、競争が激化するにつれて各ECサイトではさまざまな工夫が見られます。ECサイトとひとことで言っても、商材によってターゲットはもちろん異なり、そして商品の探し方も様々です。
今回は、化粧品業界で高い売上を誇るECサイトに特化して、その検索窓の施策について調査しました。
検索窓がないサイトが3割程度
検索窓を用意していないサイトが3割に上りました。定期購入で売り上げをあげているサイトは特に、キーワード検索するほど商品点数が多くないサイトも多く、検索窓自体を設置していない傾向がありました。
商品点数が少ない場合、わざわざ検索窓で検索するよりも、商品一覧を見る方が探しやすいと考えられます。むしろ、表記の揺らぎなどでヒットしない可能性を考えると、わざわざ検索窓をつけるのは得策ではないのかもしれません。
検索窓の設置場所はファーストビューが大半
検索窓が設置されているサイトのうち、検索窓(または検索アイコン)がファーストビューにあるサイトはPCで全体の9割、スマホで7割弱程度でした。
また、検索窓の追従に関しては、PCもスマホもどちらも4割が追従していました。
サジェスト導入は半数だがほとんどが画像付きサジェスト
検索窓があるサイトのうち、約4割にサジェストがついていました。
サジェストとは、キーワード検索の際にキーワードを入力し始めると候補となるキーワードを表示する機能で、入力の手間を省くと同時に表記の揺らぎを吸収し、検索にヒットさせる効果があります。
また、サジェストがついているECサイトでは、そのほとんどが画像付きサジェストでした。画像付きサジェストとは、キーワードのサジェストとともにそのキーワードの検索結果の商品画像などを表示させるものです。
業界を絞らなかった場合、サジェストを導入しているサイトの3割弱が画像付きサジェストという結果でしたが、化粧品ではほとんどが画像付きサジェストであることは興味深い結果です。
化粧品は、同じものを定期的に何度も購入するという特徴があるため、画像が目に入った方が「いつも使っている商品」だと認識しやすく見つけやすい可能性があります。
また、化粧品は、パッケージに惹かれて購入する、いわゆる「パケ買い」という購買行動も注目されています。「化粧品をパケ買いしたことがあるかを聞いた質問に、回答者の約半数が「ある」と回答」(引用:ネットショップ担当者フォーラム)していることから、画像による訴求効果は大きいと考えられます。
まとめ
定期購入のように商品数が少ないサイトは、検索させるよりもページ内の一覧性を重視しているサイトが多い印象でした。
また商品カテゴリや商品数が多岐にわたるサイトの多くでサジェストが導入されていました。化粧品業界に絞った今回の調査では特に、導入されているサジェスト機能のほとんどが画像付きサジェストという結果になりました。
ECサイトでも、商材やターゲットによって購入時の購買行動、最適な検索体験は異なります。今回の結果では、定期的に同じものを購入する場合は画像付きサジェストが訴求力が高く誘導しやすいのではないかという考察ができます。化粧品以外でも同様の特徴をもつ商材では、有効である可能性があります。
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