【2024年度版】売れているECの検索窓はどうなっている?EC売上トップ100検索UI調査
売れているECサイトは、商品検索機能に大きな工夫がされている場合が多いようです。中でも欲しいキーワードを入力して検索する検索窓は購入確度の高いユーザーが利用すると言われており、検索窓の利用ユーザーをしっかり誘導することは、効果の出やすい対策と言えます。
今回は、この検索窓に焦点を当てて、売上トップ100のECサイトを調査しました。
大部分のサイトが検索窓をファーストビューに設置
検索窓(または検索アイコン)は、PCではほとんどのサイトでファーストビューで見られる位置に設置されていました。
ただ、スマートフォンでは、ファーストビューには置いていない割合がPCに比べて増加していました。画面が小さいため、他の要素を優先したと考えられます。
その場合はハンバーガーメニュー内に入れるなどの工夫が見られました。
検索窓の追従は半数以下
スクロールしても検索窓または検索アイコンが追従するものは、PCもスマートフォンも4割程度でした。
PCの場合は、ヘッダ内に置かれた検索窓がヘッダごと固定されているタイプがほとんどでした。
スマートフォンの場合は、PCと同じようにヘッダとともに固定されているタイプのほかに、検索窓やアイコンのみが追従するタイプや、下部にカートなどの他のメニューとともに固定されているケースがありました。
検索窓を利用するユーザーはファーストビューにあればすぐ検索すると推測すると、検索窓は追従するよりもファーストビューに置くことが重要だと考えられます。
入力フォームに直接入力できるサイトがPCでは8割以上
PCでは検索窓が開いていてそのまま入力できるタイプがかなりの割合を占めました。
スマートフォンでは、アイコンやメニューをタップして検索窓を開くタイプが増えましたが、それでも約7割が検索窓が最初から開いていて検索できるタイプでした。
当社での計測結果では、メニュー内などに検索窓がある場合はキーワード検索数が極端に減る傾向があります。
検索のしやすさ、わかりやすさを考慮し、検索窓を開いてあるサイトが多いと考えられます。
約8割のECサイトでサジェストを導入
サジェストとは、キーワード検索時に候補のキーワードを表示する機能です。キーワードを入力する手間を省くと同時に、確実にヒットするキーワードに誘導する効果もあります。
調査では、約8割のECサイトで導入されていました。
サジェストとひとことで言っても、カテゴリを表示しているタイプや、商品ページなのか特集ページなのか、などのページの種類を記載しているタイプ、サジェストとともに検索履歴を表示しているタイプなど、サイトによっては様々な工夫がありました。
業種では、生活家電・AV機器・PC・周辺機器や食料品など、商品の種類の多いECサイトにはほぼ導入されているように見受けられました。
一方で、商品点数が少ない単品通販系には、あまり導入されていない傾向がありました。
画像付きサジェストは約3割
画像付きサジェストとは、サジェストのキーワードの候補と合わせてそのキーワードに紐づく商品画像を表示するものです。
サジェストを導入しているサイトの3割弱が、サジェスト内に画像付きで商品を訴求していました。
ビジュアルが重要になるアパレルなどの商材が多いのではと考えていましたが、パソコン機器やオフィス用品、化粧品や家具など多岐にわたっており、表示のレイアウトも様々でした。
オフィス用品や化粧品など、同じ商品を定期的に購入するような場合は、パッケージ画像が見えたほうが認識しやすいのかもしれません。
まとめ
検索窓はファーストビューに置くことが重要ですが、検索窓の追従はそんなに重要ではなさそうです。また、アイコンなどをクリック/タップして検索窓を開くのではなく、できるだけ検索窓を開いた状態が好ましいことがわかりました。
サジェストは多くのサイトで導入されていました。商品点数の多い総合通販では、ほぼ導入されており、多くのユーザーが利用していると推測できます。
画像付きサジェストは3割弱でしたが、ひと昔前に比べたら随分多くなった印象です。繰り返し買われる商材や検索の仕組みに限界がある場合は、画像付きサジェストが大きな役割を果たします。
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