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導入事例

株式会社サンクゼール 様|久世福商店・サンクゼール公式オンラインショップ 他

設置やデータ連携がスムーズで費用対効果が見込めた

「サンクゼール」、「久世福商店」ブランドの店舗を全国に展開して食品を製造販売する、サンクゼール様。商品の開発から販売まで一気通貫のビジネスモデルを支える「食のSPA(※)モデル」の秘訣は、自社で開発・運用されているシステムです。
今回は、サンクゼール様の事業の強み、ECの位置づけ、そしてリッチサジェストの導入背景などについて伺いました。

※SPA(speciality store retailer of private label apparel):商品の企画・開発、調達・製造、店舗設計、販売まで、すべてのプロセスを一貫して行うビネスモデル

サンクゼール様の事業について

改めて、貴社の事業について教えてください。

経営企画担当 坂本 香子様(以下、坂本様)

サンクゼールの原点は、長野県の斑尾高原で営んできたペンションです。そこで提供していたジャムが好評であったことからジャムの企画販売を開始し、洋食のグローサリーショップであるサンクゼールブランドへと発展していきました。2013年には日本各地に根差す貴重な食文化を守り育てたい想いから、久世福商店ブランドを立ち上げました。久世福商店は全国の仕入れ先の生産者の皆様と一緒に作り上げており、品質に見合った価格で取り扱うことで、「三方よし」を実現しています。

コロナ禍以降、新しいブランドを立ち上げられました。

坂本様

「旅する久世福e商店」はコロナ禍で生産者の方が危機に陥っているのを知り、大切な食文化の作り手を支援したい気持ちを形にした、産直型のオンラインモールです。選りすぐりの商品を生産者から直接お客様にお届けしています。そして、昨年長野市に1店舗目を出店した「MeKEL(メケル)」は、日本を含むアジアの食品を扱っています。

サンクゼール様におけるECの位置づけ

貴社におけるECの位置づけを教えてください。

EC担当 酒井 祐美子様(以下、酒井様)

当社でのECの位置付けは、大きくふたつあります。

ひとつ目は、オンラインで商品を提供するという目的です。全国の地方都市に店舗を出店していますが、どうしてもカバーをしきれないお客様がいらっしゃいますので、店舗に行くことが難しいお客様にECを利用していただいています。

ふたつ目は、情報収集としてご利用になっているケースです。例えば、店舗で購入されるお客様が、行く前にECで商品を探して、レビューをご覧になってから商品を店舗で購入されるケースがあります。どちらのユーザー様にもご満足いただけるように、ということを目指して運営しています。

左:久世福商店・サンクゼール公式オンラインショップ、右:旅する久世福e商店

坂本様

もうひとつ、事業全体におけるECの強みとしては、データの取得という側面があります。ホールセールの際にECや直営店舗のデータ、つまり今何が売れているか、といったデータを営業戦略として活用しており、成果に結びついています。

また、実は約60%がギフトに活用いただいていることもECの特徴です。当社のブランドポジションは、スーパーと百貨店の中間、つまり日常使いとギフトの両方の利用シーンがあるところです。ECは特にギフトとの相性がよいのだと考えています。

ECと店舗でお客様層の違いはあるのでしょうか?

酒井様

はい、かなり異なります。 店舗では50代の女性のご利用が最も多いですが、ECでは30代後半から40代の層が一番のボリュームゾーンになっています。購入される目的も、店舗では自宅用のお買い物が多く、ECはギフトが過半数を占めています。

ギフトは、出産内祝い、結婚内祝い、御礼やお返しなどの用途でのご利用が多いのですが、ライフサイクルの中でそういった機会が訪れる年代の方がECを利用されるため、店舗と差がでていると考えています。

また、お祝いではなく、御礼やお返しという用途が多いのは、当社の商品のブランドイメージが利用目的にマッチしているのではないかと思います。

リッチサジェストの導入について

当初は久世福商店・サンクゼール公式オンラインショップと、旅する久世福e商店の2サイトにリッチサジェストを導入いただきましたが、導入の背景はどのようなものだったのでしょうか?

システム担当中村 彰吾様(以下、中村様)

問い合わせをした当時は、実は「旅する久世福」のリリースを終えたばかりでした。安定稼働が最優先でしたので機能の拡充に手が回っておらず、何か簡単によい機能を設置できないかと探しているときに、リッチサジェストを見つけました。事例を拝見したところ、回遊性の向上に貢献しそうだと思い、問い合わせをしました。

リッチサジェストは手軽に導入できて、コストも魅力的でした。他社の類似サービスも比較検討しましたがもっと割高で、リッチサジェストが一番費用対効果が見込めると思いました。

久世福商店・サンクゼール公式オンラインショップのリッチサジェスト画面

導入されてみていかがでしたか?

中村様

最初の導入では、設置やデータ連携がスムーズにできました。業務の中では、リッチサジェスト以外にも様々なデータ連携をすることがありますが、インターフェースの問題で苦労したりすることもたびたびあります。リッチサジェストの導入はサポートも手厚く大変やりやすかったことが印象に残っています。
また、当時導入までには通常1~3か月かかることが多いと言われましたが、リニューアルに合わせたかったため、無理をお願いして1~2週間程度でご対応いただきました。対応力の高さもありがたかったです。

酒井様

リッチサジェストは、検索というよりデザインのように見えますね。商品の画像が表示されるので、探しているというよりデザインのひとつとして楽しんでいただいているのではないかと考えています。お客様に対するアンケートにおいても、サイト全体の探しやすさやデザイン面でもご満足いただいています。

その後、MeKELのサイトにも追加で導入されました。どこに価値を感じていただいたのでしょうか?

中村様

先の2サイトの導入を経験して、導入・保守の工数を考えても費用対効果が見込めると考え、追加導入を決定しました。設置が簡単でサポートのフォローが手厚かったことも後押ししました。
当社ではシステムを自社で内製していることが多く、開発すればするほど、自社の保守コストが上がります。リッチサジェストのように費用対効果が高いものはお任せした方が効率的ですし、機能に価値があると感じています。

発見の食倉庫MeKELのWebサイトのリッチサジェスト画面

ビジネスモデルを支えるシステム内製化

自社で内製ということですが、内製にこだわっておられる理由はありますか?

中村様

内製にこだわっているわけではないのですが、やりたいことや達成したい目標を考えると、他社製だと難しい場合があります。内製化するぞ、ではなく目標達成のためには内製開発がどうしても必要になっています。一方で、リッチサジェストでカバーいただいたように内製する必要のない機能は、他社サービスを積極的に活用させていただくことで、効率化を図っています。

坂本様

当社は食品メーカーには珍しい、食のSPAというビジネスモデルを採用して、商品開発から販売までを一気通貫で手掛けています。

このSPAモデルに合わせて基盤システムを内製化することで、お客様のニーズや売れている商品、在庫状況、生産状況といったデータを、一気通貫で管理できるということが、このビジネスモデルを支える大きな強みと考えています。

内製は苦労もありますが、これがないとSPAモデルが成り立たないというくらい、重要な施策です。在庫管理やレジシステム、EC、会員アプリだけでなく、ギフト需要に応えるのし・メッセージカードのシステムまで内製化しています。お客様のお声を直接取得し商品開発や施策の決定に活用したり、店舗やECでのお客様の購買動向から在庫管理までを最適化し、SPAモデルの強みを最大化できています。

サンクゼール様では常に新しいことにチャレンジされている印象ですが、そのような企業風土があるのでしょうか。

坂本様

はい、会社の風土として、経営から現場まで常に新しいことに挑戦しよう、現状に満足せず改善を繰り返そう、という社風があります。この内製化もひとつの表れだと思います。DXだけではなく、商品開発でも、例えば「いぶりがっこタルタル」など秋田の伝統的な漬物とタルタルソースを合わせたり、ネーミングもこれまでにないものを考えたり、とチャレンジしています。各レイヤーで新しいことを取り入れようという文化があります。

最後に弊社にご要望や期待があればお願いします。

中村様

リッチサジェストは、サポートも充実しており何か足りないと感じたことはありません。これからもリッチサジェストの提供に留まらず、よい関係を続けていければと考えています。

ありがとうございました。

会社名 株式会社サンクゼール 様
業種 食品の企画・開発および販売
導入サイト 久世福商店・サンクゼール公式オンラインショップ
旅する久世福e商店
発見の食倉庫MeKEL

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