再検索に適したインターフェースの工夫
PC、スマートフォンいずれも一発で目的の商品にたどり着くわけではありません。目的の商品がなかった(見つけられない、存在しない)場合、ユーザーのモチベーションが維持されていれば再度検索されるでしょう。一般に検索回数が多いユーザーほどコンバージョン率が高い傾向にあるので、再検索しやすいサイト構造である必要があるでしょう。
検索窓へのアクセシビリティ
再検索しやすい状態とはどういったことでしょうか?シンプルにいうと、キーワードを入力する検索窓へのアクセシビリティが高いことです。もちろんカテゴリや絞込条件もそのほうが良いです。
例えば「シャツ」で検索していた人が目的の商品を見つけられなかった場合、より具体的に「シャツ 白」や「デニム」のように全く違うキーワードで検索する可能性があります。サイトのどこにいてもそこには1ステップで到達できることが望ましいでしょう。
再検索のインターフェース

当社調査「国内外のEC上位30社のインターフェース」から抜粋
サイトでできる工夫として、例えば共通ヘッダーの部分に検索窓を置いておくわかりやすいデザインや、ヘッダーが追従してきてアクセスしやすくするなどが挙げられそうです。ただ、前者だとサイトトップに戻りやすくする必要や、後者だと追従してきたメニューが画面領域を狭めてしまう可能性があります。これはデバイスに関わらず同様です。
一方で、ヘッダー部分がスクロールやスワイプによって見え隠れするハイブリッドなデザインもあります。通常コンテンツを閲覧するとき、下にスクロールするサイトがほとんだと思いますが、下にスクロールしているときはヘッダーは隠れていて、逆にスクロールをすると隠れていたヘッダー部分が再び表示されるといった作りだと先述のメリットを享受できつつ、デメリットは減らせます。いかがでしょうか?
今やスマートフォンでは多くの秀逸なアプリが登場していますが、このようなハイブリッド型のデザインはデファクトスタンダードとなりつつあります。
再検索を探している間に離脱されては元も子もありませんので、ユーザーの利便性を考慮すると、どこからでも再検索できる構造やデザインにしておいたほうが良さそうです。いかに商品を検索してもらうか?が重要です。