ECサイトの絞り込み検索で使いやすいUI/UXを実現する4つのポイント
ECサイトを利用する際、検索結果ページからさらに小分類、価格、色、などに絞り込んで検索する、「絞り込み検索(ドリルダウン)」を利用する人は多いのではないでしょうか。
欲しいものをピンポイントに探すことができる反面、操作性が離脱の原因にもなりがちです。「欲しい条件のフィルタがなかった」「条件で絞り込んだものの検索結果がなかった」「検索しなおすのに最初から設定しなくてはいけない」などが理由で、面倒になって離脱してしまった経験をお持ちの方も多いことでしょう。
今回は、ECサイトの絞り込み検索で使いやすさを実現するポイントについてご紹介します。
絞り込み検索の操作性を向上させる4つのポイント
検索条件の種類や内容
多くのユーザーが必要とする絞り込み検索の条件(フィルタ)が表示されているかどうか、が重要です。例えば、靴を購入するときにサイズのフィルタがなかったとすれば、欲しいサイズがあるかどうかを、商品詳細ページを開いてひとつひとつ目視で確認してまで購入しようとは思わないでしょう。
服飾であればカテゴリ、ブランド、価格帯、色、サイズ、などは多くのユーザーが商品を選ぶ際に重要視する主な項目です。
商品点数や取り扱い商品の種類が多い場合は、商品のタイプごとに絞り込み検索の条件を変えることも大切です。テレビならメーカー、サイズ、画素、価格帯、機能、発売日などが考えられますが、同じ家電でも、洗濯機、冷蔵庫などであれば容量・リッター数というように、必要な絞り込み検索の条件は商材によって変わってきます。
どのような絞り込み検索の条件を表示するかは、ユーザーがどのような基準で商品を選ぶかをもとに考えるとよいでしょう。検索エンジンで蓄積される検索ログを使って、ユーザーがどのような探し方をしているのかを分析し、絞り込み検索の条件を見直すことも有効です。あまり使われていない条件は表示をやめることで、すっきりとわかりやすい操作性を実現できます。
また、ユーザーが想像しやすい表現を使う、専門用語などをできるだけ利用しない、優先度に応じた表示順にするなど、用語やデザイン面でも配慮して、絞り込み検索の条件を表示しましょう。
ヒット件数の表示
絞り込み検索の話とは離れてしまうように感じられるかもしれませんが、ユーザーが検索している条件で何件の商品がヒットしているかを表示しましょう。
なぜならユーザーは、さらに商品を絞り込むべきか、このままの条件で商品一覧・詳細を見るかを判断する材料のひとつとしてこのヒット件数を参考にするためです。件数が表示されていないとユーザーはどこまで絞り込めばいいのかわからなくなります。結果、探している商品になかなかたどり着けず、サイトの操作性に対するイライラや不安を覚えてしまいます。
ファセットカウント
ファセットカウントとは、その条件で絞り込んだときに該当する商品が何件あるか、を絞り込む前に表示する機能です。絞り込み検索で検索結果が0件になってしまったり、予想以上に商品が多かった、逆に少なかったというがっかり体験を防ぎます。
ファセットカウントは、ユーザーが次に絞り込む軸を決定する判断材料になり、使い勝手の良い印象を与えることができます。
絞り込み条件の表示と解除
現在商品を絞り込んでいる条件がひと目でわかるように表示します。このとき、表示するだけでなく「条件ごとに解除できること」も重要です。絞り込んだ結果がイメージと異なったり少なすぎた場合、諦めて離脱してしまうユーザーも多いものです。絞り込まれている条件ごとにわかりやすく表示して、さらに簡単に解除できることで、再検索を促して離脱を防ぐことができます。
絞り込み検索の重要性
絞り込み検索は、ユーザーが購入するまでの意思決定をするプロセスで利用するものです。欲しいものを選ぶ過程がわかりやすく、次のアクションを起こしやすいものでなくては、すぐに離脱されてしまいます。
一方で、フィルタのちょっとした配慮や機能で各段に使いやすくなり、使い勝手の良いサイトと印象づけることもできます。
ぜひ、貴社のECサイトの絞り込み検索をチェックしてみてください。