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EC事業立ち上げの手順とは?EC事業を始めるメリット・デメリットや費用、成功に導く方法を伝授

昨今、EC向けの便利なプロダクトが充実し、EC事業を簡単にスタートさせることができるようになりました。インターネットは今や生活に欠かせないものとなり、多くのユーザーがECサイトで商品を購入していることでしょう。インターネット上に多くのECサイトが立ち並び、競合同士が日々しのぎを削る今、EC事業を立ち上げて成功を収めるためには、戦略が必要になります。 本記事では、EC事業の立ち上げの手順から、メリット・デメリットやかかる費用、EC事業成功に大切なことまでを合わせて解説します。

EC事業とは?

ECとは「Electronic Commerce」の略で、Eコマースとも呼ばれ、電子商取引のことを指します。

EC事業とは、企業等がwebサイト上で商品やサービスを販売することを指します。商品の検索から購入まで全てインターネット上で完結します。

物品を販売する以外にも、コンサートやイベントなどのチケット販売、銀行口座やクレジットカードの申し込み、旅行や飲食店の予約など、さまざまな形態のEC事業があります。

Amazon」や「楽天市場」、「Yahoo!ショッピング」などのECサイト(モール)が有名です。

EC事業立ち上げのメリット

EC事業を立ち上げるメリットを把握しておきましょう。下記では、EC事業を立ち上げるメリットを5つ紹介します。

実店舗が必要ない

ECサイトで商品購入が完結するので、実店舗が必要ありません。実店舗を出店するには、土地代や賃料、光熱費、内装費、人件費など、相当な初期コストや維持コストがかかります。

近年では過去に比べて少ない資金でも手軽にECサイトをオープンできるようになったため、実店舗よりも迅速にオープンできます。実店舗を始める資金が手元にない企業も、ECサイトで販売できます。

ECサイトは実店舗と併用して運営することも可能です。最近では、実店舗で商品を品定めして、購入はインターネット上から行うユーザーも増えています。ECサイトでは、他のユーザーのレビューや細かな商品紹介文など、実店舗にはない情報が手に入ります。

販売エリアが世界に広がる

EC事業を導入することで販路を拡大できます。実店舗では限られた地域の人にしかアプローチできませんが、EC事業はインターネット空間のみで契約や決済を行えるので、日本国内はもちろん、海外への販売も可能です。

遠方に住んでいる人や、忙しくて実店舗まで足を運ぶことができない人にもアプローチできます。ユーザーの住んでいる場所や地域に関係なく販売可能です。

24時間365日営業できる

ECサイトはインターネット上にあるため時間の制約がありません。24時間年中無休で販売可能です。

実店舗の運営には人件費がかかりますので、来店客の少ない深夜などは営業しない店舗が多いですが、ECサイトでは、サイトを立ち上げて商品を出品しておけば、運営スタッフがいない時間帯でも、ユーザーが自ら商品を検索し、購入まで行えます。

多様なマーケティング戦略を展開できる

ECサイトでは購入の際に会員登録していただくことが多く、ユーザー情報からその傾向が得られます。そのため、実店舗では困難な、ユーザー情報を活用したマーケティング戦略を策定できます。

Googleアナリティクスなど分析ツールを用いることで、ECサイトにどのくらい訪問されているか、訪問の経路はどこか、コンバージョン率はどのくらいか、どこで離脱されているか、などがわかります。

ECサイトのマーケティング戦略は、Web広告やSEO対策、SNS集客など、主にインターネット上で展開されます。実店舗のみのマーケティングよりも時間や場所に囚われないことから、幅広い層にアプローチしたり、逆にターゲットを絞って訴求したり、さまざまなマーケティング手法を展開できます。

販売の改善・軌道修正がしやすい

ECサイトでの販売は、季節や行事、環境の変化、外的要因、SNSの効果などで突発的に注文が激増・激減するなど、外的環境による影響を受けやすいです。

売れ筋商品をすぐに充足させる、在庫品をすぐに処分販売する、ネットショップに対応する人員の調整をするといったことを、実店舗より機動的に行うことができるのがネットショップ運営の利点です。

EC事業のリスクやデメリット

EC事業を立ち上げる際にはリスクやデメリットも押さえておきましょう。下記では、EC事業のリスクやデメリットを紹介します。

個人情報の厳格な管理が必要

ECサイトを運営するうえでの最大のリスクとして、サイバー攻撃など情報セキュリティリスクが挙げられます。ECサイト運営ではユーザーの情報を管理するので、セキュリティ対策が必須です。

競合他社が多い

ECサイトの競合他社は、類似する商品を販売するインターネット上に存在するECサイトを運営する企業です。

実店舗の場合、競合他社のいないエリアに店舗を構えることで、その地域の顧客を独占できます。しかし、EC事業では、日本全国から海外まで競合サイトで溢れています。同種の商品を販売する場合には、「Amazon」や「楽天市場」など大規模なモールとも競合することになります。

ECサイトへの集客が難しい

実店舗では新しくオープンすると、付近に立ち寄った人がたまたま店舗を目にして、訪れてくれるかもしれません。しかし、ECサイトはユーザーがたまたま目にしてくれることはあまりありません。EC事業はライバルが多いため、ECサイトを作るだけでは誰もサイトに訪れてくれません。

ECサイトへ集客するには、頻繁にWeb広告を打ち出す、キーワード検索で上位表示を狙うためのSEO対策をする、SNS運用で日々魅力的な情報を発信して興味を持ってもらう、など積極的に集客しなければなりません。

ユーザーは実際に手に取って商品を確認できない

ECサイトの弱点は、実際に目で見て手で触って確認することができないことです。

ファッション商品は実店舗だと試着して自分の体形やセンスにあうものを選ぶことができるため、納得したものを買うことができます。

しかし、ECサイトの場合は、写真や商品説明があるとはいえ、実際に自ら着用できないためイメージをつかみにくいのです。

配送に時間がかかる

ECサイトでの購入は、実店舗と比較して、商品をユーザーが使用できるまでに時間がかかります。実店舗では購入した後にすぐ持ち帰ることができます。しかし、ECサイトでは配送の時間がかかります。

一般的なECサイトでの買い物は、商品が届くまで、1~4日待たなければなりません。「今すぐ商品が手元に欲しい」と思っているユーザーへのアプローチは難しいです。

ユーザーとのコミュニケーションが不足しがち

実店舗では、ユーザーとコミュニケーションを取り、ニーズを聞いて表情を伺いながら会話の中でアプローチすることが可能です。しかし、ECサイト上では、表情を見てユーザーの様子を伺うことができません。

そのため、商品のどこに魅力を感じて購入したのか、もしくはECサイトのどこに不満を感じてサイトを離脱したのかが感覚的にわかりません。データから判断しなければならず、ユーザーの本質的なニーズを見つけることが難しいです。

ITやマーケティングの知識が必要

ECサイトを運営するにあたって、最低限のITの知識が必要になります。ITが苦手な人や普段インターネットに馴染みのない人にとって、ECサイト運営は非常に難しい事業になります。

また、効果的なマーケティング戦略を立てるには、普段キーワード検索で問題解決をしている、個人でSNSアカウントを運用しているなど、インターネット利用者の温度感を理解している必要があります。

EC事業立ち上げの手順

ECサイトのメリットとデメリットを把握して、メリットの方が大きいと感じたらECサイトを立ち上げる準備を始めましょう。下記では、ECサイトの立ち上げについて手順を解説します。

商品開発・選定

自社で販売する商品やサービスを決定しましょう。まだ販売する商品が決まっていない場合は、今流行りの商品がどのようなものなのか市場をリサーチしましょう。

新たにECに参入するために商品を決める際には、リスクを軽減するためにも、製作コストや仕入れコストがかからない商品を選定することもポイントの一つです。

競合他社の調査

効果的な計画を立てる際には競合他社の調査が必要です。特に検索順位で上位に表示されているECサイトは参考にしましょう。

競合他社をリサーチして参入するべきか、撤退するべきかを判断し、自社の強みを伸ばし、弱みを補うなど、さまざまな販売戦略を練っていきましょう。

EC事業計画の立案

競合他社で分析したデータを元に、自社のEC事業計画を立案しましょう。

EC事業計画では、EC事業の目的や目標、ECプラットフォームやコンセプト、UIデザインなどを決めます。

売上の根拠となるデータや効果的なUXのイメージ像などを根拠に計画を立てることが理想です。

ECサイトの構築

ECサイトには、大きく分けると自社ECサイトとモール型ECサイトの2種類があります。

自社ECの場合、サーバーの契約からECサイトのデザイン、ショッピングカート機能の設置など、一つ一つ作成していく必要があります。決済方法の登録や商品登録も合わせて行いましょう。

ECサイトのマーケティング

ECサイトを構築したら、ECサイトに人を集めるためにマーケティングを行いましょう。自社のターゲットを明確にして、そのターゲットにアプローチできるよう、効果的なマーケティング手法を選択しましょう。

マーケティングを行うにあたっても、競合他社は参考になります。競合他社がどんなマーケティング戦略を行なっているのかを分析して、できるところは真似してみることもおススメです。

EC事業を成功に導く7つの方法

EC事業はただ立ち上げただけでは、売上は伸びません。それどころかECサイト自体にユーザーは気づいていないかもしれません。EC事業で売り上げを伸ばすためには、ページ閲覧数とコンバージョン率を向上させる必要があります。下記では、EC事業を成功へと導く方法について解説します。

ECサイトの売上の方程式を軸に戦略を立てる

ECサイトの売上は、「ページ閲覧数(アクセス数)×コンバージョン率(購入率)×客単価」の方程式に沿って算出できます。

ECサイトの売上を伸ばすためには、アクセス数、購入率、客単価のいずれかの要素を向上させることが大切です。

分析ツールを導入する

ECサイトの現状を知るためにさまざまな分析ツールを用いましょう。例えばGoogleアナリティクスでは、アクセス数、新規とリピーター、ページ滞在時間、直帰率などの情報が手に入ります。

分析ツールを用いて、より効果的なマーケティング戦略を策定しましょう。

競合他社を注意深く調査する

自社のECサイトを改善するために有益な情報は、競合他社を調査することで見つかることが多いです。競合サイトの調査を行うことで、自社サイトを見ているだけでは、気づかなかった自社の強みや弱みが明らかになります。

競合サイトの導線の作り方、広告の出し方、商材の見せ方などを注意深く観察しましょう。

競合サイトについて知ることはそのサイトのユーザーについて知ることにつながり、ひいては自社サイトにとってのターゲットを理解することにも繋がります。

顧客からのレビューを充実させる

購入の後押しとなりやすいのがレビューの存在と言われています。

実際にその商品やサービスを使ったことのある消費者の声は、新規ユーザーの購入に対する不安感を解消する効果があります。

ユーザビリティを向上する

ECサイトで売り上げを伸ばすなら、ユーザビリティを意識してサイトを構築することが重要です。ユーザビリティとは、ユーザーにとってのECサイトの使いやすさを指します。

見た目が良くても使い勝手が悪いサイトは、ユーザーは購入まで辿り着かずサイトを離脱してしまうことが多くなるでしょう。ユーザーが欲しい情報をすぐに注文できるような設計が求められます。

改善をしやすい設計にする

ECサイトはオープンしたら終わりではなく、むしろ始まりです。ユーザーの動向に合わせて、ECサイトを改良する必要があります。

時には、検証を行うために設計を変更することもあるでしょう。そのため、ECサイトをできるだけ手間なく改善できるような仕様にしておくことが大切です。

賢く外注を利用する

人員不足でEC事業が運営しにくくなる前に外部に任せられる業務を精査し、あらかじめ委託することで人件費などのコストを軽減することが可能です。

在庫管理や配送業務などの物流業務は、発送までのプロセスが多岐にわたるため、外注することでスムーズに受発注を行うことができる分野の一つです。

EC事業立ち上げのまとめ

本記事では、EC事業の立ち上げの手順から、メリット・デメリットやかかる費用や成功のコツまで合わせて解説しました。

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