ECサイト改善のポイントは?効果が出やすい7つの施策を徹底解説!
ECサイトを運営していると、売上を上げるためにどのようにサイトを改善すればいいのか悩むことが多いと思います。改善したいけど、何から手を付けていいかわからないという方もおられるのではないでしょうか。ECサイトの改善には様々な方法がありますが、どれも一朝一夕に効果が出るものではありません。しかし、効果が出やすいと言われている施策もあります。
今回は、ECサイトの改善において効果が出やすい7つの施策について解説します。
ECサイトの改善で効果が出やすい7つの施策
購入までの導線を見直す
購入までの導線とは、ユーザーがサイトに訪れてから商品をカートに入れて注文するまでの流れのことです。この導線が複雑だったり、購入の仕方が不明瞭だったりすると、ユーザーが途中で離脱してしまう可能性が高くなります。そのため、購入までの導線を見直して、ユーザーがスムーズに商品を購入できるようにすることが重要です。
購入までの導線を見直すポイントは以下のとおりです。
- サイトの構造やナビゲーションを分かりやすくする
- 商品の検索や絞り込み機能を充実させる
- カートに入れるボタンや注文するボタンを目立たせる
- 注文の手順や送料、支払い方法などを明確にする
購入までの操作を、ユーザーの立場でやってみることも効果的です。購入ボタンまでたどり着くのにかなり時間がかかる、じっくり読んでいるのに何度もポップアップのお知らせが出てくる、など、ちょっとしたイライラに気づくことで、改善の糸口が見えることがあります。
フォームを見直す
ユーザーが購入や会員登録などをする際に必ず入力するのがフォームですが、ユーザーにとっては面倒なものです。また、個人情報や決済情報を登録することに対してユーザーは不安を持っていることが多いということを心に留めておきましょう。
フォームが使いにくかったり、購入とは無関係な入力項目が多かったり、不安要素が多いと、離脱される可能性があります。
フォームを見直す際のポイントは以下のとおりです。
- 入力項目を必要最低限にする
- 入力項目のラベルをわかりやすくする
- 入力する内容で迷わないように例やヒントを表示する
- 入力の進捗状況を表示する
頑張って入力したが、確認画面に進もうとしたらエラーが出て、解消方法がわからず離脱してしまう、というケースもあります。ツールなどを導入してリアルタイムにエラーを表示したり、全角半角を自動で変換するなどの方法もあります。
かご落ち対策をする
かご落ちとは、ユーザーが商品をカートに入れたあと、購入せずにそのまま離脱してしまうことです。かご落ちはかご落ちの原因は様々ですが、一般的には以下のようなものが挙げられます。
- 送料や手数料が高い
- 支払い方法が限られている
- 配送期間が長い
- 返品や交換などの情報がない
- 他社のサイトで安く買える
これらの原因を解消することで、かご落ちを防ぐことができます。具体的には、次のような方法があります。
- 送料や手数料を無料にする、または明示する
- 支払い方法の種類を増やす
- 配送期間を短くする、または明示する
- 返品や交換の条件を明示する
- 他のサイトとの価格差を埋めるか、付加価値を提供する
また、単に買うかどうかまだ迷っている、というケースも多いため、サイトの改善だけではなく「お買い忘れではありませんか?」などのフォローメールを送り、一押しすることも効果的です。
表示スピードを上げる
表示スピードとは、ユーザーがサイトにアクセスしてから画面にコンテンツが表示されるまでにかかる時間のことです。2017年と2018年のGoogleの調査によると、ページ表示速度が1秒から3秒になると直帰率が32%増加、6秒になると106%増加、10秒まで遅くなると123%増加すると報告されています。SEOでも不利になるため、あまりに重い場合は早急な改善が必要です。
次のような方法があります。
- 画像や動画などのメディアファイルのサイズや数を減らす
- CSSやJavaScriptなどのコードを圧縮や最適化する
- キャッシュやCDNなどの技術を利用する
- サーバーの性能や設定を見直す
表示のスピードの測定や改善には、Googleが提供する計測ツール「Google PageSpeed Insights」などの便利なツールもありますので、活用しながら改善するとよいでしょう。
表示スピードについてはこちらの記事も参考にご覧ください。
ページ表示速度で離脱率・直帰率が劇的に改善!?ECサイトに必要な速度対策とは
商品の情報を見直す
商品の情報とは、商品詳細ページに掲載している商品の名称や説明、価格、在庫、レビューなどのコンテンツ内容のことです。この商品の情報が不十分だったり、不安要素があったりすると、興味はあっても購入を決断できない場合があります。
商品の情報を見直す際のポイントは以下の通りです。
- 商品の説明を、購入後の体験がイメージできるように具体的に記載する
- ユーザーが支払う価格がいくらなのかを明確にする
- 商品のレビューやスタッフによる使用感など、リアルな利用体験を記載する
- よいことばかりではなく、デメリットや比較なども記載する
- 商品画像ではわからないことを文章で補足する
大切なのは、徹底して購入者の目線で情報を記載することです。購入者のターゲットを想定し、どのような情報が欲しいか?どのような疑問や不安があるか?を予想して作成しましょう。
商品画像を見直す
商品画像は、ユーザーが購入を決定する際の重要な要素のひとつです。InstagramやPinterestなどを見ても、人を惹き付けるには画像が大変有効な手段であることがわかります。
ECでの買い物は手に取って見ることが出来ない分、ユーザーは商品の隅々までを見ることができません。魅力的な画像はもちろん、ユーザーがイメージしやすい、知りたい情報がわかる画像が必要です。
商品画像を見直すポイントは以下の通りです。
- ユーザーが商品を利用するシーンをイメージできるようにする
- 他の商品と比較しやすいように一貫性をもたせる
- 画像の数や種類を増やす
- 角度や背景を工夫して質を上げる
- 拡大や回転などの機能を付ける
アパレルのECでは、商品の平置きだけではなく、モデルが様々なコーディネートで撮影したり、身長ごとに撮影された写真などを見かけます。着用した写真からは様々な情報が読み取れるため、購入の判断がしやすいというメリットがあります。
撮影や加工に手間はかかりますが、画像の数や質を担保できる体制を整えましょう。
欲しい商品を見つけやすくする
ユーザーのニーズにマッチする商品がECサイト内にあっても、ユーザーが見つけることができなければ、存在しないのと同じです。カテゴリやキーワードで探したけど見つからずに離脱する、ということは大きな機会損失です。
- カテゴリーやタグの名称を分かりやすくする
- 検索や絞り込み機能を充実させる
- おすすめや関連商品を表示する
- ランキングや人気商品を表示する
- レコメンドやパーソナライズでひとりひとりに合わせて表示する
ECサイト構築ツール標準の検索機能なので、あまりカスタマイズはできない、という声も聞きますが、検索機能を充実させる様々なツールやサービスがあります。
とにかく検索エンジンの改善に力を入れたい、という場合はASP型の検索エンジンの導入もご検討いただくのがよいでしょう。
しかし、検索の改善をしたいがそこまでコストをかけられない、検索エンジンで出来ることはやり切った、という場合は検索窓を劇的に使いやすくする「リッチサジェスト」をお勧めします。
個々のページの改善における優先順位
ECサイトの個々のページを改善する場合、やみくもに実施するのは非効率です。では、どこを改善するのがよいでしょうか?
まずはデータを確認
ECサイトの改善においてデータ分析は欠かせません。GoogleAnalyticsを導入されている運営者の方も多いと思いますが、入れているだけでちゃんと分析に使うことができていない、という方も多いのではないでしょうか。
確認するポイントは次の2つです。
- ランディングが多いのに購入率が低いページはどこか?
- 購入率が高いのにアクセスが少ないページはどこか?
ランディングが多いのに購入率が低いページの改善
ランディングが多いということは、広告や自然検索、SNSなどで興味を持って最初に見るページということです。
滞在時間が短かかったり離脱率が高い場合、ユーザーが期待していたものと異なっている可能性があります。
どのような経路でランディングしたか、ということをさらに調査してみましょう。
例えば、リスティング広告経由でランディングしたユーザーの滞在時間が短い場合、設定しているキーワードで検索するユーザーが求めるものとコンテンツの内容が乖離している可能性があります。
どんなことを知りたいときにそのキーワードを検索するか?を見直し、コンテンツやキーワードを見直すと改善する場合があります。
また、滞在時間が長いのに離脱率が高い場合は、ページ内で不安を払拭できなかったり、欲しい情報が不足していた可能性があります。また、CTA(次のアクションの喚起)を追加するなど、誘導を見直すことも方法のひとつです。
購入率が高いのにアクセスが少ないページの改善
購入率が高いということは、アクセスを伸ばせば効率的にコンバージョンを獲得できるということです。
そのページにアクセスしているユーザーがどのような方か?という観点で仮説を立て、そのユーザーがそのページにアクセスする導線を見直しましょう。ページによっては、そのコンテンツに広告やSNS、SEO対策によってランディングさせるような方法も有効です。
まとめ
以上、ECサイトの改善において効果が出やすい7つの施策についてご紹介しました。これらの施策は一度やれば終わりではありません。常にユーザーのニーズや行動を分析し、継続的に取り組んでください。
購入までの導線の改善や、商品を見つけやすくするには、リッチサジェストも効果的です。また、商品画像を改善した場合、その画像をさらに有効活用できます。ぜひお気軽に資料をご請求ください。